ディフェリンゲルの副作用は正しくは随伴症状といいます。
ニキビ治療薬といえば「ディフェリンゲル(塗り薬)」。(平成20年10月21日から保険適応。)
日本皮膚科学会から発表された「尋常性ざ瘡(ニキビ)治療ガイドライン」でも、ディフェリンゲルは強く推奨されているニキビ治療薬で、
特にできはじめのニキビ(面皰など。いわゆる白ニキビから黒ニキビの間ぐらいまで)に効果があって毛穴詰まりを改善してくれます。
ただ、そんなディフェリンゲルには治療にともなう「赤み、乾燥、ピリピリ感、かゆみ」といった随伴症状(私たち素人が副作用と呼ぶもの)が使用後、
数日経ってから1か月半くらいの期間、でてくるようになります。
このディフェリンゲルを使った後の「赤み、乾燥、ピリピリ感、かゆみ」ですが、これは皮膚科の先生がいうには、「ニキビを治すためには避けて通れないもの」
なんだそうです。ここで赤みがひどいからとか乾燥がひどいからという理由で勝手に自己判断して薬を塗るのを止めてしまうとすべての苦労が水の泡になってしまうそうです。
というわけで私たちが副作用と呼ぶ、ディフェリンゲル使用後に肌にあらわれる症状ですが、薬が効いてきているからこそ出る症状であり、副作用でもなんでもないそうです。
そのため、肌に異常が現れても、しばらく我慢すれば落ち着くので、心配する必要はないといわれています。(参考サイト:ニキビ薬(塗り薬と飲み薬))
...というのがいわゆるディフェリンゲルの公式発表です。こうしてみると使うことに何の不安も心配もいらなそうなディフェリンゲルですが、実はここで話が終わる薬ではないんです。
ディフェリンゲルは妊娠中に使うと奇形児の原因になる!?
ディフェリンゲルは、今の日本の皮膚科医療でもっとも効果的なニキビ治療薬といわれています。しかし、使用できない人もいて、
・12歳以下の子ども(安全性が未確認のため)
・妊娠中及び妊娠の可能性がある女性
は使用できないと注意書きがあります。
なぜ、妊娠中及び妊娠の可能性がある女性に使えないかというとディフェリンゲルが合成ビタミンA誘導体のレチノイドだからです。
ビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形の発生を促進する作用があるのは有名ですが、ディフェリンゲルにも同様のリスクが考えられるからなんですね。
ちなみに、ディフェリンゲルと同じレチノイドを成分とした「アキュティーン(内服薬)」というニキビ治療薬があるんですが、この「アキュティーン」を飲んだことによる
奇形児の報告が62件も寄せられたことでアメリカでは「この商品の外箱に奇形児の写真を付けるように」と行政命令を出されているんだそうです。
※レチノイド(ビタミンA)製剤を内服した場合、胎児の奇形の発生を促進する作用(催奇形性)があるため、薬の作用が抜けるまでの期間(男性/半年、女性/2年間)は子作り禁止です。
ただ、この話を皮膚科の先生にしても、ディフェリンゲルは塗り薬と内服薬とでは違うとか、レチノイドは血中に吸収される可能性が低いから胎児に影響を及ぼすようなことにはならないと答えると思います。
今のところディフェリンゲル(=レチノイド)を使用した影響で奇形児が生まれたという報告はないようですが、効果が高い反面、妊娠中及び妊娠の可能性がある女性にとっては不安な要素を抱えているものだということですね。
ディフェリンゲルの弱点をおぎなうビタミンCスキンケア。
副作用とはいきませんがディフェリンゲルを使う前に知っておいたほうがいいことをいくつか紹介しておきます。
治療を止めると元に戻ってしまうこと。
最低1年間は治療を継続すること。
炎症を起こしたニキビやニキビ跡には効果が薄いこと。
ディフェリンゲルに対するアレルギーが稀にあること
また、ディフェリンゲルを使ったニキビの治療の間は、肌のバリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすい状態になるので紫外線対策をしっかり行うようにしないといけません。
炎症を起こしたニキビやニキビ跡を何とかしたい場合は、ディフェリンゲルだけでは効果が薄いので、ビタミンC配合の化粧品でのスキンケアを加えるのがおすすめです。
自由診療の美容皮膚科などでは重症ニキビに対してはディフェリンゲルと一緒にビタミンCローションが処方されることがあるように、ビタミンCには抗酸化作用で炎症を防ぐ効果や肌の代謝を促進してニキビ跡を還元する効果もありますから一緒に使うと相乗効果が生まれるんですね。
肌の表面に赤みや色素沈着するニキビ跡にはビタミンC誘導体よりピュアビタミンCのほうが効果が高いようです。ディフェリンゲルと一緒にビタミンC配合コスメもあわせて使うとニキビ&ニキビ痕ケアにより効果的ですよ。